みつばさのかげ

一日一章、聖書のみことばから感動したこと、考えさせられたことなどを綴ります。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

あなたは祝福となりなさい

主はアブラムに言われた。「あなたは、あなたの土地、あなたの親族、あなたの父の家を離れて、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとする。あなたは祝福となりなさい。」…

頂が天に届く塔を建てて

彼らは言った。「さあ、われわれは自分たちのために、町と、頂が天に届く塔を建てて、名をあげよう。われわれが地の全面に散らされるといけないから。」(創世記11:4) 11章で、有名な「バベルの塔」の話が出てくる。 さて、全地は一つの話しことば、一つの…

彼らからもろもろの国民が

以上が、それぞれの家系による、国民ごとの、ノアの子孫の諸氏族である。大洪水の後、彼らからもろもろの国民が地上に分かれ出たのである。(創世記10:32) 10章は、ノアの息子たちの系図だ。 これはノアの息子、セム、ハム、ヤフェテの歴史である。大洪水…

わたしの虹を立てる

「わたしは雲の中に、わたしの虹を立てる。それが、わたしと地との間の契約のしるしである。」(創世記9:13) 虹が嫌いな人はいないだろう。 虹を見れば、大人も子どももだれもが歓声を上げる。 聖書の神を信じる者たちは、さらに特別な思いを馳せることが…

箱舟から出て来た

そこでノアは、息子たち、彼の妻、息子たちの妻たちとともに外に出た。すべての獣、すべての這うもの、すべての鳥、すべて地の上を動くものも、種類ごとに箱舟から出て来た。(創世記8:18-19) 最近は日本でも、豪雨災害が毎年のように起きる。 大雨が三日…

大洪水は四十日間

大洪水は四十日間、地の上にあった。水かさが増して箱舟を押し上げたので、それは地から浮き上がった。(創世記7:17) 主はノアに対し、「洪水」について再びよりはっきりと語られた。 「あと七日たつと、わたしは、地の上に四十日四十夜、雨を降らせ、わた…

人を地の面から消し去ろう

そして主は言われた。「わたしが創造した人を地の面から消し去ろう。人をはじめ、家畜や這うもの、空の鳥に至るまで。わたしは、これらを造ったことを悔やむ。」(創世記6:7) 6章から9章までは「ノアの洪水」の話だ。 6章の前半では、解釈の難しい点がいく…

エノクは神とともに歩んだ

エノクは神とともに歩んだ。神が彼を取られたので、彼はいなくなった。(創世記5:24) 5章は、アダムからノアまで十世代の記録だ。 ここには次の共通点がある。 長命である(9百歳以上生きた者が7名) 多産である アダムが生きた全生涯は九百三十年であった…

なぜ、あなたは怒っているのか

主は、カインに言われた。「なぜ、あなたは怒っているのか。なぜ顔を伏せているのか。」(創世記4:6) アダムとエバに子どもが生まれた。 カインとアベルだ。 二人が成長したとき、事件は起きた。 しばらく時が過ぎて、カインは大地の実りを主へのささげ物…

あなたはどこにいるのか

神である主は、人に呼びかけ、彼に言われた。「あなたはどこにいるのか。」(創世記3:9) 3章は、聖書全体のなかでも特に重要な章のひとつだ。 人間がいかに罪に堕ちたか、その過程が克明に描かれている。 1節ごとが、非常に不思議で意味深い内容だ。 さて…

人がひとりでいるのは良くない

また、神である主は言われた。「人がひとりでいるのは良くない。わたしは人のために、ふさわしい助け手を造ろう。」(創世記2:18) 神は、六日間かかって世界を創造され、大いに満足された。 神はご自分が造ったすべてのものを見られた。見よ、それは非常に…

神は人をご自身のかたちとして創造された

神は仰せられた。「さあ、人をわれわれのかたちとして、われわれの似姿に造ろう。こうして彼らが、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地の上を這うすべてのものを支配するようにしよう。」神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして…

あの方の左の腕が私の頭の下にあって

ああ、あの方の左の腕が私の頭の下にあって、右の腕が私を抱いてくださるとよいのに。(雅歌8:3) 娘は、「あの方」の腕が頭の下にあることを願った。 神を信じる者たちは、神の御腕が下にあることを確信できる。 いにしえよりの神は、住まう家。下には永遠…

ああ、人を喜ばせる愛よ

ああ、人を喜ばせる愛よ。あなたはなんと美しく、麗しいことよ。(雅歌7:6) 7章では、「あの方」がまたも娘のからだの美しさを褒めちぎる。 なんと美しいことか。高貴な人の娘よ、サンダルをはいたあなたの足は。あなたのももの丸みは飾りのようで、名人の…

私は、私の愛する方のもの

私は、私の愛する方のもの。私の愛する方は私のもの。あの方はゆりの花の間で群れを飼っています。(雅歌6:3) ここまで見てきたように、雅歌における「あの方」と「娘」の関係は、主イエスとキリスト者の関係をあらわしている。 上のみことばも同様で、そ…

その頭は純金。髪はなつめ椰子

私の愛する方は、輝いて赤く、万人に抜きん出ています。その頭は純金。髪はなつめ椰子の枝で、烏のように黒く、目は乳で洗われ、池のほとりに住む、水の流れのそばの鳩のよう。(雅歌5:10-12) 娘は夢の中で「あの方」を見失う。(6) そこでエルサレムの娘…

あなたには何の汚れもない

わが愛する者よ。あなたのすべては美しく、あなたには何の汚れもない。(雅歌4:7) 4章では、「あの方」から娘への言葉が並ぶ。 ああ、あなたは美しい。わが愛する者よ。ああ、あなたは美しい。あなたの目は、ベールの向こうの鳩。髮は、ギルアデの山を下っ…

夜、床についていても

私は夜、床についていても、私のたましいの恋い慕う方を捜していました。私が捜しても、あの方は見つかりませんでした。(雅歌3:1) 娘は「床についていても」、すなわち夢の中でも、「あの方」を捜し求めていた。 夢は、その人の心に強くあることを映し出…

わが愛する者、私の美しいひとよ

私の愛する方は、私に語りかけて言われます。「わが愛する者、私の美しいひとよ。さあ立って、出ておいで。」(雅歌2:10) 娘は「あの方」に恋い焦がれ、そのみそばにいることを何よりも幸福に感じる。 私の愛する方が若者たちの間におられるのは、林の木々…

あなたの愛は、ぶどう酒にまさって麗しく

あの方が私に口づけしてくださったらよいのに。あなたの愛は、ぶどう酒にまさって麗しく、あなたの香油は香り芳しく、あなたの名は、注がれた香油のよう。そのため、おとめたちはあなたを愛しています。(雅歌1:2-3) 『箴言』『伝道者の書』と来て、さてど…

神を恐れよ

結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。(伝道者12:13) 『伝道者の書』も、いよいよ最終章だ。 あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また「…

風の道

あなたは妊婦の胎内の骨々のことと同様に、風の道がどのようなものかを知らない。そのように、あなたは一切を行われる神のみわざを知らない。(伝道者11:5) 怠け者になりたい人はいるだろうか? できるだけ苦労せず楽しく生きたいと望む人は多いと思われる…

死んだハエ

死んだハエは、調香師の香油を臭くし、腐らせる。少しの愚かさは、知恵や栄誉よりも重い。(伝道者10:1) 「死んだハエ」を飲みたいかと問われたら、飲みたいと答える人はいないだろう。 しかしそう言いながらも、実は飲んでしまっているかもしれない。 調…

白い衣を着よ

いつもあなたは白い衣を着よ。頭には油を絶やしてはならない。(伝道者9:8) 伝道者の語りは、根底に「空しさ」を響かせながら続く。 すべてのことは、すべての人に同じように起こる。同じ結末が、正しい人にも、悪しき者にも、善人にも、きよい人にも、汚…

風をとどめておくことのできる人はいない

風を支配し、風をとどめておくことのできる人はいない。(伝道者8:8) 先日、「欲望のひとり歩き」(伝道者6:9)というみことばを見たが、人の欲望はあらゆる方面に限りがない。 その欲望のひとつに“支配欲”がある。 何かを支配したい、上に立ちたい、思う…

逆境の日にはよく考えよ

順境の日には幸いを味わい、逆境の日にはよく考えよ。これもあれも、神のなさること。後のことを人に分からせないためである。(伝道者7:14) 人生には「順境の日」もあれば「逆境の日」もある。 良い日もあれば、悪い日もある。 楽しい日もあれば、苦しい…

決して満たされない

人の労苦はみな、自分の口のためである。しかし、その食欲は決して満たされない。(伝道者6:7) 伝道者は、もっとも望ましいと思われる人物を引き合いに出す。 神が富と財と誉れを与え、望むもので何一つ欠けることがない人がいる。しかし神は、この人がそ…

近くに行って聞く

神の宮へ行くときは、自分の足に気をつけよ。近くに行って聞くことは、愚かな者たちがいけにえを献げるのにまさる。彼らは自分たちが悪を行っていることを知らないからだ。(伝道者5:1) 「神の宮へ行くとき」とは、「神のみもとに近づくとき」と言い換えて…

二人は一人よりもまさっている

二人は一人よりもまさっている。二人の労苦には、良い報いがあるからだ。(伝道者4:9) 伝道者の虚無感は極みに達する。 いのちがあって、生きながらえている人よりは、すでに死んだ死人に、私は祝いを申し上げる。また、この両者よりもっと良いのは、今ま…

すべての営みに時がある

すべてのことには定まった時期があり、天の下のすべての営みには時がある。(伝道者3:1) この章も、大変有名な箇所だ。 「時がある」という言葉を連ねながら、人の生き死にを描いている。 しばらく味わってみよう。 生まれるのに時があり、死ぬのに時があ…