みつばさのかげ

一日一章、聖書のみことばから感動したこと、考えさせられたことなどを綴ります。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

復讐の神

復讐の神、主よ、復讐の神よ、光を放ってください。地をさばく方よ、立ち上がってください。高ぶる者に報復してください。(詩篇94:1) 悪者が勝ち誇り、正しい者が苦しむ。 主よ、いつまでですか、悪しき者が、いつまでですか、悪しき者が勝ち誇るのは。彼…

主は力に満ちておられます

大水のとどろきにまさり、力強い海の波にもまさって、主は力に満ちておられます。いと高き所で。(詩篇93:4) 93篇は5節と短いが、“主の御力”への賛歌であり、非常に力強い。 主こそ王です。威光をまとっておられます。主はまとっておられます。力を帯とさ…

主に感謝することは、良いことです

主に感謝することは、良いことです。いと高き方よ、あなたの御名をほめ歌うことは。(詩篇92:1) わたしは、キリスト信仰を与えられてはじめて、教会に讃美歌があることに合点がいった。 まことの神のすばらしさを味わうと、賛美せざるを得ないのだ。 朝に…

ご自分の羽であなたをおおい

主は、ご自分の羽であなたをおおい、あなたは、その翼の下に身を避ける。主の真実は大盾、また砦。(詩篇91:4) 150篇の詩篇の中でも、91篇は特に好きな詩篇だ。 “完全なる守りの詩”とでも、つけたい。 いと高き方の隠れ場に住む者、その人は、全能者の陰に…

自分の日を数える

どうか教えてください。自分の日を数えることを。そうして私たちに、知恵の心を得させてください。(詩篇90:12) 90篇の表題は、「神の人モーセの祈り」となっている。 主よ、代々にわたって、あなたは私たちの住まいです。山々が生まれる前から、地と世界…

わたしのしもべダビデに誓う

「わたしは、わたしの選んだ者と契約を結び、わたしのしもべダビデに誓う。わたしは、あなたの裔をとこしえまでも堅く立て、あなたの王座を世々限りなく打ち立てる。」(詩篇89:3-4) 89篇の主要テーマは、“ダビデ契約”だ。 上のみことばが、まさにそれであ…

最も深い穴

あなたは私を最も深い穴に置かれました。暗い所に、深い淵に。(詩篇88:6) 88篇は、全編にわたって重苦しく、希望が見えない詩だ。 解説には、こうある。 <全詩篇の中で、八八篇は最も深い悩みと悲しみに満ちた詩篇である。キリストの苦難を想起するため…

この者は、この都で生まれた

主が「この者は、この都で生まれた」と記して、国々の民を登録される。(詩篇87:6) 87篇は、異色だ。 そして重要な預言でもある。 主の礎は聖なる山にある。主はシオンの門を愛される。ヤコブのどの住まいよりも。神の都よ、あなたについて誉れあることが…

あなたの道を私に教えてください

主よ、あなたの道を私に教えてください。私はあなたの真理のうちを歩みます。私の心を一つにしてください。御名を恐れるように。(詩篇86:11) 詩篇は何のために与えられたのか。 人の心を、神に向けさせるためだ。 この86篇を読むだけでもわかる。 あなた…

愚かさに戻らないように

聞かせてください。主である神の仰せを。主は、御民に、主にある敬虔な人たちに、平和を告げられます。彼らが再び愚かさに戻らないように。(詩篇85:8) 85篇は、主の赦しを確信する告白で始まる。 主よ、あなたはご自分の地に恵みを施し、ヤコブを元どおり…

あなたの住まいは、なんと慕わしいことでしょう

万軍の主よ、あなたの住まいは、なんと慕わしいことでしょう。(詩篇84:1) 詩人は、神の御住まいに想いを寄せる。 私のたましいは、主の大庭を恋い慕って、絶え入るばかりです。私の心も身も、生ける神に喜びの歌を歌います。(2) 「主の大庭」とはどんな…

さあ、彼らの国を消し去って

彼らは言っています。「さあ、彼らの国を消し去って、イスラエルの名が、もはや覚えられないようにしよう。」(詩篇83:4) イスラエルが、諸国の敵に囲まれている。 諸国はイスラエルを消し去るために一つになっている。 彼らは、心を一つにして悪を企み、…

おまえたちは神々だ

わたしは言った。「おまえたちは神々だ。みな、いと高き者の子らだ。にもかかわらず、おまえたちは人のように死に、君主たちの一人のように倒れるのだ。」(詩篇82:6) 82篇は、一見すると難解な内容だ。 出だしから難しい。 神は、神の会議の中に立ち、神…

あなたの口を大きく開けよ

あなたの口を大きく開けよ。わたしがそれを満たそう。(詩篇81:10) 81篇は、次のように始まる。 喜び歌え、私たちの力なる神に。喜び叫べ、ヤコブの神に。(1) 最近、いま日本各地で順次公開されている映画『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリ…

あなたから離れ去りません

私たちはあなたから離れ去りません。私たちを生かしてください。私たちはあなたの御名を呼び求めます。(詩篇80:18) 80篇は、イスラエルの回復を求める祈りだ。 このあたりの詩篇は似たようなテーマが多いため、こうしてブログを書くのもなかなか苦労する…

エルサレムを瓦礫の山としました

神よ、国々はあなたのゆずりの地に侵入し、あなたの聖なる宮を汚し、エルサレムを瓦礫の山としました。(詩篇79:1) 昔も今も、世界の中心はエルサレムだ。 そこは神の「ゆずりの地」であり、「聖なる宮」がある。 そのエルサレムが、「国々」によって蹂躙…

神にできるのか

そのとき彼らは神に逆らって言った。「荒野で食事を備えることが、神にできるのか。確かに、神が岩を打たれると、水が湧き出て、流れがあふれた。だが神は、パンも与えることができるのか。民のために、肉を用意できるのか。」(詩篇78:19-20) 78篇は、全…

私が弱り果てたのは

私はこう言った。「私が弱り果てたのは、いと高き方の右の手が変わったからだ」と。(詩篇77:10) 77篇は、神への力強い信頼の言葉から始まる。 私は神に声をあげて、叫ぶ。私が神に声をあげると、神は聞いてくださる。(1) ところが、次節以降を読むと、…

あなたは恐ろしい方

あなたは、実にあなたは恐ろしい方。お怒りになれば、だれが御前に立てるでしょう。(詩篇76:7) このあたりの詩篇は、一連の流れでつながっているように見える。 75篇で「神こそさばき主」であることを示し、この76篇ではその恐ろしさが強調される。 神は…

神こそさばき主

まことに、神こそさばき主。ある者を低くし、ある者を高く上げられる。(詩篇75:7) 74篇は、わがもの顔で聖所を荒らす敵を見ながら、「いつまで」「なぜ」と神に問う祈りであった。 75篇は、そのアンサーソングのような形になっている。 「わたしが、定め…

あなたの山鳩

主よ、どうか、心に留めてください。敵がそしり、愚かな民が御名を侮っていることを。あなたの山鳩のいのちを、獣に引き渡さないでください。あなたの悩む者たちのいのちを、永久に忘れないでください。(詩篇74:18-19) 74篇は、読んでいて苦しくなってく…

神のみそばにいることが、幸せです

しかし、私にとって、神のみそばにいることが、幸せです。私は、神である主を私の避け所とし、あなたのすべてのみわざを語り告げます。(詩篇73:28) 表題に「アサフの賛歌」とある。 アサフは、ダビデ治世下で聖歌隊を指揮する一人として用いられた人だ。 …

王は、牧草地に降る雨のように

王は、牧草地に降る雨のように、地を潤す夕立のように下って来ます。(詩篇72:6) 72篇は、最後の20節によると「ダビデの祈り」だ。 表題には「ソロモンのために」とあるので、ダビデが息子ソロモン王のために祈った言葉とわかる。 しかし、ここにある「王…

白髪頭になったとしても

年老いて、白髪頭になったとしても、神よ、私を捨てないでください。私はなおも告げ知らせます。あなたの力を世に。あなたの大能のみわざを、後に来るすべての者に。(詩篇71:18) 71篇は、年老いた者の祈りだ。 作者は、文面からするとダビデのようでもあ…

私は苦しむ者、貧しい者です

私は苦しむ者、貧しい者です。神よ、私のところに急いでください。あなたは私の助け、私を救い出す方。主よ、遅れないでください。(詩篇70:5) この詩篇も、ダビデが敵に追い詰められた状況で生まれた。 神よ、私を救い出してください。主よ、急いで私を助…

あなたの家を思う熱心が

それは、あなたの家を思う熱心が私を食い尽くし、あなたを嘲る者たちの嘲りが、私に降りかかったからです。(詩篇69:9) 読んだ瞬間、ああ、このみことばはここにあったのか、と思った。 この69篇はあまり印象に無かったのだが、なんと三箇所も福音書に引用…

御力は雲の中に

力を神に帰せよ。威光はイスラエルの上に、御力は雲の中にある。(詩篇68:34) 68篇は神の御力の賛歌であるが、雲の多い梅雨の時期に読めたのは良かった。 「御力は雲の中にある」とダビデは謳った。 雲は神の臨在の象徴だ。 出エジプトのときには、神が雲…

御救いが、すべての国々の間で知られるために

どうか、神が私たちをあわれみ、祝福し、御顔を私たちの上に、照り輝かせてくださいますように。あなたの道が地の上で、御救いが、すべての国々の間で知られるために。(詩篇67:1-2) 神がイスラエルを選ばれたのは、彼らを通してご栄光を現わし、それによ…

もしも不義を、私が心のうちに見出すなら

もしも不義を、私が心のうちに見出すなら、主は聞き入れてくださらない。しかし、確かに神は聞き入れ、私の祈りの声に耳を傾けてくださった。(詩篇66:18-19) わたしが信仰の師として仰いだ方が、かつて聖書の学びのなかで次の箇所を引用された。 「主の目…

みもとにすべての肉なる者が参ります

祈りを聞かれる方よ、みもとにすべての肉なる者が参ります。(詩篇65:2) 主のみもとに「肉なる者」が相集う。 上記は新改訳だが、口語訳、新共同訳、聖書協会共同訳のいずれも「肉なる者」という訳で一致している。 そうだ、わたしたちは例外なく、「肉な…