みつばさのかげ

一日一章、聖書のみことばから感動したこと、考えさせられたことなどを綴ります。

さあ、彼らの国を消し去って

彼らは言っています。「さあ、彼らの国を消し去って、イスラエルの名が、もはや覚えられないようにしよう。」(詩篇83:4)

 

イスラエルが、諸国の敵に囲まれている。

諸国はイスラエルを消し去るために一つになっている。

 

彼らは、心を一つにして悪を企み、あなたに逆らって、盟約を結んでいます。(5)

 

彼らは言っています。「神の牧場を奪って、われわれのものとしよう。」(12)

 

数年前にも、「イスラエルは地図から抹消すべき」と公言して憚らない大統領がいたが、いまも昔もイスラエルは憎まれる。

その原因が、イスラエル自身の神に対する不信仰や、悪魔及び悪霊たちの働きにあることは、聖書を見ればわかる。

 

しかし、いつの時代にも、「残された者」として神に心から叫ぶ者たちがいた。

 

神よ、沈黙しないでください。黙っていないでください。神よ、黙り続けないでください。(1)

 

彼らは、預言者サムエルのような人たちだ。

 

「主は、ご自分の大いなる御名のために、ご自分の民を捨て去りはしない。主は、あなたがたをご自分の民とすることを良しとされたからだ。私もまた、あなたがたのために祈るのをやめ、主の前に罪ある者となることなど、とてもできない。」(1サムエル12:22-23)

 

敵へのさばきを求める祈りが続くなか、16節は少しニュアンスが変わっている。

 

彼らの顔を恥で満たしてください。主よ、彼らが御名を捜し回りますように。(16)

 

以前の新改訳第三版では、こうなっていた。

 

彼らがあなたの御名を慕い求めるようにしてください。(第三版)

 

新共同訳や口語訳では、こうなっている。

 

彼らの顔が侮りで覆われるなら、彼らは主の御名を求めるようになるでしょう。(新共同訳)

 

彼らの顔に恥を満たしてください。主よ、そうすれば彼らはあなたの名を求めるでしょう。(口語訳)

 

第三版の訳だと敵が悔い改めるような印象になるが、他の訳では、慌てふためいて神に助けを求める感じになる。

文脈から言って、後者の解釈が近いと思われる。

 

わたしはいつも、まず第三版で読み、そのあと2017年版で読む。

こうすると、訳が変更された箇所がはっきりして、本来の文意をつかみやすい。

それでもわかりにくければ、他の訳や英訳を確認する。

いまはインターネットやアプリが駆使できるので、とても助かっている。

 

こうして彼らが知りますように。その名が主であるあなただけが、全地の上におられる、いと高き方であることを。(18)

 

 

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