ご自分の羽であなたをおおい
主は、ご自分の羽であなたをおおい、あなたは、その翼の下に身を避ける。主の真実は大盾、また砦。(詩篇91:4)
“完全なる守りの詩”とでも、つけたい。
いと高き方の隠れ場に住む者、その人は、全能者の陰に宿る。私は主に申し上げよう。「私の避け所、私の砦、私が信頼する私の神」と。(1-2)
「その人」が隠れ場としているのは、「全能者の陰」だ。
権力者や、強者ではなく、「全能者」である。
これ以上何を望もう。
十分ではないか。
主は、ご自分の羽であなたをおおい、あなたは、その翼の下に身を避ける。(4)
「全能者」が、その翼をもっておおってくださる。
千人が、あなたの傍らに、万人が、あなたの右に倒れても、それはあなたに近づかない。(7)
千人に一人、万人に一人とは、大変希少な確率だ。
しかし、あなたが主を信頼するなら、その該当者であると、聖書は言う。
それは、わが避け所、主を、いと高き方を、あなたが自分の住まいとしたからである。(9)
主を知っていること、主に信頼することができること。
それは、ほとんど奇跡と言ってよい。
その信仰もまた、主の恵みによって与えられた。
主が、あなたのために御使いたちに命じて、あなたのすべての道で、あなたを守られるからだ。彼らはその両手にあなたをのせ、あなたの足が石に打ち当たらないようにする。(11)
なんと手厚い守りだろう。
「全能者」だけでなく、「御使いたち」も、守ってくれている。
「彼がわたしを愛しているから、わたしは彼を助け出す。彼がわたしの名を知っているから、わたしは彼を高く上げる。」(14)
わたしたちが主を信頼するだけでなく、主を“愛する”ことが、主の心を動かす。
なぜなら、主は想像もできないほどの愛で、わたしたちを愛しておられるから。
「彼がわたしを呼び求めれば、私は彼に答える。わたしは苦しみのときに彼とともにいて、彼を救い、彼に誉れを与える。」(15)
イエスさまは、何度も何度も、「祈りなさい、そうすれば与えられる」と約束してくださった。
イエスさまが嘘をつかれたことがあったか?
イエスさまがつい大口をたたいたことがあったか?
もちろん、ない。
呼び求めよう。
そうすれば、主は答えてくださる。
主を愛し、主を信頼しよう。
これは、おめでたい綺麗事などではなく、もっとも確かな道なのだ。
「わたしは、彼をとこしえのいのちで満ち足らせ、わたしの救いを彼に見せる。」(16)