みつばさのかげ

一日一章、聖書のみことばから感動したこと、考えさせられたことなどを綴ります。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

人の内なる思いと心

彼らは不正を企み、「企んだ策略がうまくいった」と言っています。人の内なる思いと心とは、底が知れません。(詩篇64:6) ダビデは、「悪を行う者ども」「不法を行う者ども」(2)について描写した。 彼らは、その舌を剣のように研ぎ澄まし、苦いことばの…

私はあなたを切に求めます

神よ、あなたは私の神。私はあなたを切に求めます。(詩篇63:1) 63篇は、そのまま日々の自分の祈りにしたい。 一昨日の記事で、あのことこのことではなく神ご自身を求める祈りをしたいと書いたが、この詩がまさにそうだ。 「あなたは私の神」 キリスト者は…

どんなときにも神に信頼せよ

民よ、どんなときにも神に信頼せよ。あなたがたの心を、神の御前に注ぎ出せ。神はわれらの避け所である。(詩篇62:8) 信仰とは、信じ込むことではなく、信頼することだと聞いた。 ある教えや何らかの存在を信じるというのではなく、神ご自身を信頼すること…

私の祈りに耳を傾けてください

神よ、私の叫びを聞き、私の祈りに耳を傾けてください。(詩篇61:1) 「祈り」とは何だろう。 考えてみれば、不思議な行為だ。 目に見えない存在に向かって手を合わせ、こうべを垂れ、言葉を告げる。 あらゆる宗教には「祈り」があり、日ごろ無宗教な日本人…

私たちを回復させてください

神よ、あなたは私たちを拒み、私たちを破られました。あなたは怒られました。どうか、私たちを回復させてください。(詩篇60:1) この詩篇は、ダビデが民の回復を祈る内容だ。 ただ、表題を見ると、あれ?と思う。 ダビデがアラム・ナハライムやアラム・ツ…

神が私の砦

私の力よ、私はあなたを見続けます。神が私の砦だからです。(詩篇59:9) これもダビデの作だが、表題にはこうある。 ダビデを殺そうとサウルが人々を遣わし、彼らがその家の見張りをしたときに。(表題) ここまで読んできた59の詩篇では、ダビデによるも…

さばく神が地におられる

「まことに、正しい人には報いがある。まことに、さばく神が地におられる。」(詩篇58:11) 58篇にタイトルをつけるとすれば、「人のさばきと、神のさばき」とでもなろうか。 力ある者たちよ、おまえたちは本当に義を語り、人の子らを公正にさばくことがで…

すべてを成し遂げてくださる神

私はいと高き方、神を呼び求めます。私のために、すべてを成し遂げてくださる神を。(詩篇57:2) ダビデは、彼のいのちをつけ狙うサウル王から逃れて、洞窟に潜んでいた。 私のたましいは、獅子たちの間で、人の子らを貪り食う者の間で横たわっています。彼…

神が味方である

私は知っています。神が味方であることを。(詩篇56:9) ときどき、古い記憶の中の、ある“事件”を思い出す。 それは、わたしが幼稚園の年長クラスに上がった日のこと。 悪ガキのF君が、わたしの顔に向かって回し蹴りの真似事をした。 F君はふざけ半分だっ…

あなたの重荷を主にゆだねよ

あなたの重荷を主にゆだねよ。主があなたを支えてくださる。主は決して、正しい者が揺るがされるようにはなさらない。(詩篇55:22) 昔、主によって大いに用いられた方の奥様に、「ご主人は大変ですね」と言うと、こう返された。 「主人は全部、主にゆだね…

敵を平然と眺める

主よ、あなたの御名に感謝します。すばらしい御名に。神がすべての苦難から私を救い出し、私の目が敵を平然と眺めるようになったからです。(詩篇54:7) パウロは、次のように書いた。 私たちの格闘は血肉に対するものではなく、支配、力、この暗闇の世界の…

神を求める者がいるかどうかと

神は天から人の子らを見下ろされた。悟る者、神を求める者がいるかどうかと。(詩篇53:2) 53篇は、14篇とほぼ同じだ。 それだけ重要な真理ということである。 愚か者は心の中で「神はいない」と言う。彼らは腐っている。忌まわしい不正を行っている。善を…

神の恵みに拠り頼む

しかし私は、神の家に生い茂るオリーブの木。私は世々限りなく、神の恵みに拠り頼む。(詩篇52:8) 何を誇るかで、その人が分かる。 それは、その人が何に拠り頼んでいるかを示している。 勇士よ、なぜおまえは悪を誇りとするのか。(1) たしかに人は、「…

砕かれた心

神へのいけにえは、砕かれた霊。打たれ、砕かれた心。神よ、あなたはそれを蔑まれません。(詩篇51:17) 昨今、「自己肯定感」の大切さが声高に語られる。 自分は価値がある、素晴らしい存在だと信じる心は、人が健やかに成長する上で、たしかに大切なもの…

自分の道を正しくする人に

「自分の道を正しくする人に、わたしは神の救いを見せる。」(詩篇50:23) 50篇は、天地の審判者としての神のことばだ。 神は上なる天を、また地を呼び集められる。ご自分の民をさばくために。(4) 天は神の義を告げ知らせる。神こそが審判者であると。(6…

滅び失せる獣に等しい

人は栄華のうちにあっても、悟ることがなければ、滅び失せる獣に等しい。(詩篇49:20) 49篇は、知恵者が国々に語りかけることばになっている。 すべて国々の民よ、これを聞け。すべて世に住む者よ、耳を傾けよ。低い者も高い者も、富む者も貧しい者も、と…

私たちは聞いたとおりを見た

私たちは聞いたとおりを見た。万軍の主の都、私たちの神の都で。神は都をとこしえに堅く立てられる。(詩篇48:8) 48篇は、「神の都」「シオンの山」を巡る賛歌だ。 主は大いなる方。大いにほめたたえられるべき方。主の聖なる山、私たちの神の都で。高嶺の…

アブラハムの神の民

国々の民の高貴な者たちは集められた。アブラハムの神の民として。(詩篇47:9) 聖書が何度読んでも飽きない理由の一つは、あの分厚さにあるのではないだろうか。 10ページ程度であれば、頑張れば暗記できるかもしれないが、なにせあれだけの分量だ。 読む…

知れ。わたしこそ神。

「やめよ。知れ。わたしこそ神。わたしは国々の間であがめられ、地の上であがめられる。」(詩篇46:10) 46篇は、いまの世界的コロナパンデミックの様相を思わせる。 見てみよう。 神は、われらの避け所、また力。苦しむとき、そこにある強き助け。それゆえ…

あなたの唇からは優しさが流れ出る

あなたは人の子らにまさって麗しい。あなたの唇からは優しさが流れ出る。神がとこしえにあなたを祝福しておられるからだ。(詩篇45:2) 45篇は、詩篇の中でも異色だ。 誰かはわからないが、附属の解説によれば「王の結婚の祝歌」ということだ。 詩人は、王…

あなたのために、私たちは休みなく殺され

あなたのために、私たちは休みなく殺され、屠られる羊と見なされています。(詩篇44:22) 44篇は、イスラエルの先祖に対する主の恵みを想起するところから始まる。 神よ、私たちはこの耳で聞きました。先祖たちが語ってくれました。あなたが彼らの時代、昔…

どうか、あなたの光とまことを送り

どうか、あなたの光とまことを送り、それらが私を導くようにしてください。あなたの聖なる山、あなたの住まいへと、それらが私を連れて行きますように。(詩篇43:3) 43篇は、42篇の続きになっている。 最後の5節は、42篇11節とまったく同じだ。 わがたまし…

わがたましいよ、なぜ、おまえは

わがたましいよ、なぜ、おまえはうなだれているのか。なぜ、私のうちで思い乱れているのか。神を待ち望め。私はなおも神をほめたたえる。私の救い、私の神を。(詩篇42:11) 42篇は、非常に美しい、よく知られる表現ではじまる。 鹿が谷川の流れを慕いあえ…

弱っている者に心を配る人

幸いなことよ、弱っている者に心を配る人は。わざわいの日に、主はその人を助け出される。(詩篇41:1) 「おまえは弱っている者に心を配っているか。自分の好むことばかり追い求めているのではないか」 いきなり、そう問われた気がした。 ダビデは病に伏し…

あなたの救いを言い表します

私は、あなたの義を心の中におおい隠さず、あなたの真実とあなたの救いを言い表します。私は、あなたの恵みとあなたのまことを大いなる会衆に隠しません。(詩篇40:10)初代教会の兄弟たちは、イエスが約束された救い主であることを、聖書(旧約聖書)の中…

あなたとともにいる旅人

主よ、私の祈りを聞いてください。助けを求める叫びに耳を傾けてください。私の涙に、黙っていないでください。私はあなたとともにいる旅人、すべての先祖のように寄留の者なのです。(詩篇39:12) 39篇は、38篇の続きのような詩篇だ。 38篇では、敵の嘲り…

私の咎が頭を越えるほどになり

私の咎が頭を越えるほどになり、重荷となって、担いきれません。(詩篇38:4) 38篇でダビデは、“三重の苦痛”について告白している。 罪の苦痛 肉体の苦痛 周囲からの蔑みの苦痛 1.罪の苦痛 主よ、あなたの激しい怒りで私を責めないでください。あなたの大…

主に信頼し、善を行え。

主に信頼し、善を行え。地に住み、誠実を養え。主を自らの喜びとせよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる。(詩篇37:3-4) この詩を歌ったとき、ダビデはある程度晩年にあった。 25節に、こうある。 若かったころも年老いた今も、私は見たことがない…

あなたの義を、心の直ぐな人たちに

注いでください。あなたの恵みを、あなたを知る者に。あなたの義を、心の直ぐな人たちに。(詩篇36:10) 詩篇におさめられたダビデの多くの言葉を読むと、彼が主をいかに愛したかだけでなく、主に背く者をいかに憎んだかも伝わってくる。 その者を憎むとい…

私と戦う者と戦ってください

主よ、私と争う者と争い、私と戦う者と戦ってください。(詩篇35:1) 自分を攻撃してくる者に対して、どう対処すればよいのか。 そう悩むひとがいるなら、35篇を読むことをすすめたい。 ダビデはいのちの危険を感じるほどに攻められたが、自ら戦おうとせず…