あなたの道を私に教えてください
主よ、あなたの道を私に教えてください。私はあなたの真理のうちを歩みます。私の心を一つにしてください。御名を恐れるように。(詩篇86:11)
詩篇は何のために与えられたのか。
人の心を、神に向けさせるためだ。
この86篇を読むだけでもわかる。
あなた、あなた、あなた・・・
主を呼び求めることばが、何度もくり返される。
主よ、耳を傾けて、私に答えてください。私は苦しみ、貧しいのです。私のたましいをお守りください。私は神を恐れる者です。あなたのしもべをお救いください。あなたは私の神。私はあなたに信頼します。主よ、私をあわれんでください。絶えず、私はあなたを呼んでいます。(1-3)
人は、神を呼び求め、神との麗しい交わりのなかを歩むために造られた。
詩篇は、わたしたちをそこに立ち返らせてくれる。
このしもべのたましいを喜ばせてください。主よ、私のたましいはあなたを仰ぎ求めています。主よ、まことにあなたは、いつくしみ深く、赦しに富み、あなたを呼び求める者すべてに、恵み豊かであられます。(4-5)
神を見失った“罪人”に、「あなた」は存在しない。
その人生は、孤独で、空しい。
主を知る者たちは、たとえ苦しく、貧しくとも、「あなた」を仰ぎ見、呼び求めることができる。
苦難の日に、私はあなたを呼び求めます。あなたが私に答えてくださるからです。(7)
それが、どれほど力になることか。
まことに、あなたは大いなる方、奇しいみわざを行われる方。あなただけが神です。(10)
わたしたちに明日のことはわからない。
過去に戻ることが不可能なように、未来を体験することもできないのだ。
しかし、わたしたちには導いてくださるお方がある。
主よ、あなたの道を私に教えてください。私はあなたの真理のうちを歩みます。私の心を一つにしてください。御名を恐れるように。(11)
「主の導き」を求めるときにたいせつなことは、どうすべきかではなく、まず「御名を恐れる」ことであるとわかる。
神よ、高ぶる者どもは私に向かい立ち、横暴な者の群れが私のいのちを求めます。彼らは、あなたを前にしていません。しかし主よ、あなたはあわれみ深く、情け深い神。怒るのに遅く、恵みとまことに富んでおられます。(14-15)
神を知らない者たちに攻められることもあろう。
そんなときも、主に信頼することができる。
心から祈ることができる。
御顔を私に向け、私をあわれんでください。あなたのしもべに御力を与え、あなたのはしための子をお救いください。(16)