みつばさのかげ

一日一章、聖書のみことばから感動したこと、考えさせられたことなどを綴ります。

大洪水は四十日間

大洪水は四十日間、地の上にあった。水かさが増して箱舟を押し上げたので、それは地から浮き上がった。(創世記7:17)

 

主はノアに対し、「洪水」について再びよりはっきりと語られた。

 

「あと七日たつと、わたしは、地の上に四十日四十夜、雨を降らせ、わたしが造ったすべての生けるものを大地の面から消し去る。」(4)

 

このときまでのノアは、どのように考えていただろう。

(まさか主が、そのような残酷なさばきをなさるはずは・・・)といった思いもよぎったのではないだろうか。

しかし、いまや、はっきりと「あと七日」と告げられた。

かつて経験したことがないほど厳粛で、重い気持ちになったに違いない。

 

七日たつと、大洪水の大水が地の上に生じた。・・・大雨は四十日四十夜、地に降り続いた。ちょうどその日に、ノアは、息子たちのセム、ハム、ヤフェテ、またノアの妻と、息子たちの三人の妻とともに、箱舟に入った。(10・12-13)

 

約束通り七日後に雨が降り始め、その日、ノアと家族は箱舟に入った。

同時にたくさんの動物たちも入ったと、14~16節にはある。

そして最後に、非常に厳粛なみことばがある。

 

それから、主は彼のうしろの戸を閉ざされた。(16)

 

戸を閉めたのはノアではなく、主ご自身だ。

いまからでは、もう遅い。

外からいくら戸を叩いても、開けることはできない。

 

とはいえ、この時点では、人々はノアに助けを求めもしなかっただろう。

「おお、今度の雨はけっこう降りそうだな」と空を見上げただけだった。

しかし、その声も、人々の日常も、すべてが水に飲み込まれていった。

 

こうして、主は地の上の生けるものすべてを、人をはじめ、動物、這うもの、空の鳥にいたるまで消し去られた。それらは地から消し去られ、ただノアと、彼とともに箱舟にいたものたちだけが残った。(23)

 

いまの地もまた、新しくされると聖書は告げている。

そこには明確な期限がある。

救いの戸はいまのところすべての人に開かれているが、いつか必ず主の手によって閉ざされる。

 

「ただし、その日、その時がいつなのかは、だれも知りません。天の御使いたちも子も知りません。ただ父だけが知っておられます。人の子の到来はノアの日と同じように実現するのです。洪水前の日々にはノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていました。洪水が来て、すべての人をさらってしまうまで、彼らには分かりませんでした。人の子の到来もそのように実現するのです。」(マタイ24:36-39)

 

 

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