あなたは祝福となりなさい
主はアブラムに言われた。「あなたは、あなたの土地、あなたの親族、あなたの父の家を離れて、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとする。あなたは祝福となりなさい。」(創世記12:1-2)
主からアブラムへの召命の言葉だ。
この「あなたは祝福となりなさい」の部分は、新改訳第三版では、「あなたの名は祝福となる」となっていた。
他の日本語訳では、つぎのようになっている。
「祝福の源となるように」(新共同訳)
「あなたは祝福の基となるであろう」(口語訳)
英語の聖書では、つぎのような訳だ。
you will be a blessing.(NIV)
you shall be a blessing.(NKJV)
「祝福となりなさい」は新改訳2017版だけだが、個人的には心にストンと入ってきて良いと思う。
さらに、主の言葉はこう続いた。
「わたしは、あなたを祝福する者を祝福し、あなたを呪う者をのろう。地のすべての部族は、あなたによって祝福される。」(3)
見知らぬ地で出会うであろう多くの人々に対する、主の約束だ。
アブラムにとって、どれほど心強かったことだろう。
主が完全に自分の味方でいてくれると、保証されたのだ。
「あなたを呪う者はいない」とは言われていない。
おもしろくはないが、そういう人間もいる。
しかし、恐れるに足りない。
主がその者を呪われるのだから。
信仰によって、アブラハムは相続財産として受け取るべき地に出て行くようにと召しを受けたときに、それに従い、どこに行くのかを知らずに出て行きました。(ヘブル11:8)
神が私たちの味方であるなら、だれが私たちに敵対できるでしょう。(ローマ8:31)