みつばさのかげ

一日一章、聖書のみことばから感動したこと、考えさせられたことなどを綴ります。

追い出そうとしている異邦の民

「あなたがたは、わたしがあなたがたの前から追い出そうとしている異邦の民の掟に従って歩んではならない。彼らがこれらすべてのことを行ったので、わたしは彼らを甚だしく嫌った。」(レビ記20:23)

 

ここでは、18章以降で語られた禁止事項がくり返され、それに対する処罰が述べられる。

やはり中心的に語られるのは、姦淫の罪だ。

肉親との淫行から獣姦に至るまで、性的倒錯について記されている。

 

「必ず殺されなければならない」「民の間から断ち切られる」「子のいない者となる」など、ケースごとに対処は異なるが、いずれにせよ、たいへん厳しく処せられる。

 

「人が他人の妻と姦淫したなら、すなわち自分の隣人の妻と姦淫したなら、その姦淫した男も女も必ず殺されなければならない。」(10)

 

いまの日本で、この法律が適用されたらどうなるだろう。

不倫は減るだろうか。

 

イスラエルの民が進もうとしているカナンの地の住民たちは、性的倒錯状態にあり、神のみこころを甚だしく痛めていた。

 

「わたしがあなたがたの前から追い出そうとしている異邦の民」(23)

 

とある。

追い出すのは、主だ。

 

聖書ではこの先、町や人を「聖絶」する、という表現がよく出てくる。

クリスチャンとしても、解釈に悩むところだ。

男も女も子どもすらも容赦なく殺すとは、酷すぎるのではないかと。

 

ひとつ言えることは、それは悪に染まりきった異邦の民に対する、神のさばきという面があることだ。

そして、心の中までご覧になる神からすれば、世に義人は一人もいない。

すべての人が腐っており、神のさばきの対象なのだ。

 

しかし、あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに、背きの中に死んでいた私たちを、キリストとともに生かしてくださいました。あなたがたが救われたのは恵みによるのです。(エペソ2:4-5)

 

 

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