ともしびを絶えずともしておく
あなたはイスラエルの子らに命じて、ともしび用の質の良い純粋なオリーブ油を持って来させなさい。ともしびを絶えずともしておくためである。(出エジプト27:20)
引き続き「幕屋」の設営に関する規定が続く。
- 祭壇について(1-8)
- 幕屋の庭・周囲の幕と柱について(9-19)
そして、20〜21節が「ともしび」についてだ。
それは、良質なオリーブ油を用い、絶えずともしておくものとされた。(20)
「会見の天幕の中で、さとしの板の前にある垂れ幕の外側で、アロンとその子らは、夕方から朝まで主の前にそのともしびを整える。これはイスラエルの子らが代々守るべき永遠の掟である。」(21)
「さとしの板」は、至聖所の「契約の箱」に入っている。
「垂れ幕」で聖所と区切られており、ともしびを灯す燭台はパンを載せた机とともに聖所に置かれた。
この燭台は25章に記してあった、7つのともしび皿を持つ「純金の燭台」だ。
「アロンとその子ら」は、燭台の火が消えてしまわないように、注意深く整えておく必要があった。
油が絶えないように、不意な空気の揺らぎで消えないように。
パウロは、新約時代の信徒に向けてこう書いている。
御霊を消してはいけません。(1テサロニケ5:19)
パウロの念頭には「燭台」のともしびがあったに違いない。
注がれる油は神の御霊であり、すでに最良だ。
あとはアロンとその子らが注意深く見守ったように、御霊のともしびを消さないようにする必要がある。
最も危険な状態は、わたしたちがそのことすら意識しない状態だろう。
自分の務めを自覚し、目を覚ましていよう。
たゆみなく祈りなさい。感謝をもって祈りつつ、目を覚ましていなさい。(コロサイ4:2)