みつばさのかげ

一日一章、聖書のみことばから感動したこと、考えさせられたことなどを綴ります。

涙をことごとくぬぐい取ってくださる

「御座の中央におられる子羊が彼らを牧し、いのちの水の泉に導かれる。また、神は彼らの目から涙をことごとくぬぐい取ってくださる。」(黙示録7:17)

 

黙示録の6~18章は、いわゆる「艱難期」を示しているという。

「艱難期」とは、終わりの時にやってくる7年間の艱難時代のことだ。

そのとき「教会」は、すでに天に「携挙」されている。

4章1節の「ここに上れ」という言葉が、その象徴という解釈もある。

 

その後、私は四人の御使いを見た。彼らは地の四隅に立ち、地の四方の風をしっかりと押さえて、地にも海にもどんな木にも吹きつけないようにしていた。(1)

 

 四人の御使いが四方の風を押さえて、世界を守っている描写だ。

 

また私は、もう一人の御使いが、日の昇る方から、生ける神の印を持って上って来るのを見た。彼は、地にも海にも害を加えることを許された四人の御使いたちに、大声で叫んだ。「私たちが神のしもべたちの額に印を押してしまうまで、地にも海にも木にも害を加えてはいけない。」私は、印を押された者たちの数を耳にした。それは十四万四千人で、イスラエルの子らのあらゆる部族の者が印を押されていた。(2-4)

 

艱難期の前に教会は引き上げられているわけだが、艱難期においても救われる人たちが大勢いる。

まずは、額に印を押された144,000人のイスラエル人だ。

彼らが世界中でキリストの救いを証しし、それにより多くの異邦人たちが回心する。

 

その後、私は見た。すると見よ。すべての国民、部族、民族、言語から、だれも数えきれないほどの大勢の群衆が御座の前と子羊の前に立ち、白い衣を身にまとい、手になつめ椰子の枝を持っていた。(9)

 

この人たちについて、長老の一人が説明する。

 

「この人たちは大きな艱難を経てきた者たちで、その衣を洗い、子羊の血で白くしたのです。」(14)

 

彼らは艱難期の中で、殉教の死を遂げるのだろうか。

もしそうだとすれば、人類史上類のない大殺戮が行われるということになる。

考えただけでも、恐ろしい世界だ。

 

しかし、冒頭のみことばは慰めだ。

 

「神は彼らの目から涙をことごとくぬぐい取ってくださる。」(17)

 

彼らの苦しみは報われる。

黙示録は、とてつもなく恐ろしい世界と、大いなる慰めが同居する書物だ。

 

「御座に着いておられる方も、彼らの上に幕屋を張られる。彼らは、もはや飢えることも渇くこともなく、太陽もどんな炎熱も、彼らを襲うことはない。」(15-16)

 

 

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