私は姉と死に物狂いの争いをして
ラケルの女奴隷ビルハは再び身ごもって、ヤコブに二番目の男の子を産んだ。そこでラケルは、「私は姉と死に物狂いの争いをして、ついに勝った」と言って、その子をナフタリと名づけた。(創世記30:7-8)
レアがヤコブに四人の子どもを産んだあと、ラケルは自分の女奴隷ビルハを夫に与え、子を得ようとした。
彼女は言った。「ここに、私の女奴隷のビルハがいます。彼女のところに入り、彼女が私の膝に子を産むようにしてください。そうすれば、彼女によって私も子を得られるでしょう。」(3)
レアも対抗して、女奴隷ジルパを夫に与える。
レアは自分が子を産まなくなったのを見て、彼女の女奴隷ジルパをヤコブに妻として与えた。(9)
姉妹がそれぞれの女奴隷に子を産ませて争うとは、なんと悲しい姿か。
結果的に妻を四人も持ち、次々に子宝に恵まれたヤコブも、心中辛い日々だったと思われる。
しかし、こうして生まれた子どもたちが、後にイスラエルの十二部族となっていくのだから、主のなさることは不思議極まりない。
ヤコブの子を、順番をつけて整理しておく。
レアから/1.ルベン、2.シメオン、3.レビ、4.ユダ、9.イッサカル、10.ゼブルン
レアの女奴隷ジルパから/7.ガド、8.アシェル、
ラケルから/11.ヨセフ、12.ベニヤミン(←35章で登場)
ラケルの女奴隷ビルハから/5.ダン、6.ナフタリ
レアとラケルについては、このような記述がある。
神はレアの願いを聞かれたので、彼女は身ごもって、ヤコブに五番目の男の子を産んだ。(17)
神はラケルに心を留められた。神は彼女の願いを聞き入れて、その胎を開かれた。(22)
神は心貧しい者たちの祈りに応えてくださる。
神はわたしたちの祈りを、わたしたちが思っているよりもはるかに聞いてくださっているのではないだろうか。
わたしたちに、もっと祈りが聞かれる体験をさせたいのではないだろうか。
幼子のように、すなおに祈ろう。
あなたがたの中に苦しんでいる人がいれば、その人は祈りなさい。(ヤコブ5:13)