まことに主はこの場所におられる
ヤコブは眠りから覚めて、言った。「まことに主はこの場所におられる。それなのに、私はそれを知らなかった。」(創世記28:16)
ヤコブは父イサクから、伯父ラバンの娘たちの中から妻を迎えよとの命を受ける。
イサクとは違い、自らラバンのもとへと向かった。
兄エサウから逃れるためでもあったからだ。
旅の途中、不思議な夢を見る。
すると彼は夢を見た。見よ、一つのはしごが地に立てられていた。その上の端は天に届き、見よ、神の使いたちが、そのはしごを上り下りしていた。そして、見よ、主がその上に立って、こう言われた。「わたしは、あなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である。わたしは、あなたが横たわっているこの地を、あなたとあなたの子孫に与える。」(12-13)
目覚めたときのヤコブの言葉が、冒頭のみことばだ。
「まことに主はこの場所におられる。それなのに、私はそれを知らなかった。」(16)
続けてこうも言っている。
彼は恐れて言った。「この場所は、なんと恐れ多いところだろう。ここは神の家にほかならない。ここは天の門だ。」(17)
そして、この地を「ベテル」(神の家)と名付けた。(19)
このヤコブの経験は、現代のキリスト者一人ひとりにも当てはまる。
なぜなら、主イエスはこう約束されたからだ。
「見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。」(マタイ28:20)
「だれでもわたしを愛する人は、わたしのことばを守ります。そうすれば、わたしの父はその人を愛し、わたしたちはその人のところに来て、その人とともに住みます。」(ヨハネ14:23)
主はいまも、わたしとともにおられる。
わたしは知らないかもしれないが、それが事実である。
そのことを確信して、親しい友と歩むように、主とともに歩もう。
「見よ。わたしはあなたとともにいて、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」(15)