いのちがけで逃げなさい
彼らを外に連れ出したとき、その一人が言った。「いのちがけで逃げなさい。うしろを振り返ってはいけない。この低地のどこにも立ち止まってはならない。山に逃げなさい。そうでないと滅ぼされてしまうから。」(創世記19:17)
アブラハムのとりなしにより、主はソドムの滅亡からロト家族を救おうとされた。
すぐに逃げるよう促す二人の御使いと、ロト家族の間にある、逼迫感の温度差。
彼はためらっていた。するとその人たちは、彼の手と彼の妻の手と、二人の娘の手をつかんだ。これは、彼に対する主のあわれみによることである。その人たちは彼を連れ出し、町の外で一息つかせた。(16)
御使いたちの促しには、三つのポイントがある。
- ためらうな
- いのちがけで逃げろ
- 振り返るな
先頃、阿蘇山が噴火し、ちょうどその時頂上で記念撮影をしていた男性がおられた。
彼は、死を覚悟しながら、大慌てで下山した。
あの状況ならだれでも、ちょっとお茶を飲もうとか、ぼちぼち下ればいいとか、立ち止まって観察しようなどとは考えない。
同じように、一目散で必死に駆け下るはずだ。
いま、キリスト者であるわたしも、霊的な戦いの真っ只中にある。
主に従うことにためらわず、いのちがけで戦い、肉の楽しみを振り返らずに進みたい。
そのとき、主は硫黄と火を、天から、主のもとからソドムとゴモラの上に降らせられた。(25)
私たちの格闘は血肉に対するものではなく、支配、力、この暗闇の世界の支配者たち、また天上にいるもろもろの悪霊に対するものです。ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、一切を成し遂げて堅く立つことができるように、神のすべての武具を取りなさい。(エペソ6:12-13)