愚かな者は怒りやすく
知恵のある者は慎重で、悪を避けるが、愚かな者は怒りやすく、自信が強い。(箴言14:16)
前回は、次のみことばから、“子どものしつけ”について考えた。
むちを控える者は自分の子を憎む者。子を愛する者は努めてこれを懲らしめる。(箴言13:24)
14章では、“愚か者の怒り”についていくつかの格言が出てくる。
よく言われることだが、「叱る」と「怒る」は違う。
「叱る」は、相手のためを考えてそうする。
あくまでも理性的だ。
「怒る」は、相手のことなど考えず、自分の感情のままにそうする。
理性は失っている。
12章には、こんなみことばもあった。
愚か者は自分の怒りをすぐ表す。(箴言12':16)
思うに、短期で怒りっぽい人は、何かにつけ損をする。
それがおもしろくないものだから、なおさらイライラして怒りっぽくなる。
“キレる老人”が社会問題化しつつあるが、たしかに、すぐ怒りだすおじさんはやっかいだ。
孤独感や、空しさが、その原因かもしれない。
知恵のある者は慎重で、悪を避けるが、愚かな者は怒りやすく、自信が強い。(16)
自信が強い、つまり傲慢さがある。
「何を生意気な」と、カッとなる。
怒りを遅くする者には豊かな英知がある。気の短い者は愚かさを増す。穏やかな心は、からだのいのち。ねたみは骨をむしばむ。(29-30)
怒りやすさは、からだに毒だ。
招く必要のない病を招く。
主の前にへりくだり、静まることが、最良の健康法だ。
私の愛する兄弟たち。このことをわきまえていなさい。人はだれでも、聞くのに早く、語るのに遅く、怒るのに遅くありなさい。人の怒りは神の義を実現しないのです。(ヤコブ1:19-20)