主の恵みはとこしえまで
主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。主の恵みはとこしえまで。(詩篇136:1)
136篇は面白い形式になっている。
すべての節が「主の恵みはとこしえまで」という句で締められているのだ。
ここで語られているのは、もっぱら、主はどういうお方か、主は何を成してくださったか、である。
わたしたちがどういう者か、何を成すべきかも大事だが、それよりはりかに重要なのは主ご自身について知ることだ。
各節のみことばを、じっくり味わおう。
1~4節で語られるのは、主のご性質だ。
主はまことにいつくしみ深い(1)
神の神であられる方(2)
主の主であられる方(3)
ただひとり、大いなる不思議を行われる方(4)
5~9節は、創造主としての主だ。
英知をもって天を造られた方(5)
地を水の上に敷かれた方(6)
大きな光る物(昼を治める太陽・夜を治める月と星)を造られた方(7-9)
10~15節は、出エジプトで紅海を渡るまでの出来事。
エジプトの長子を打たれた方(10)
イスラエルをその地から導き出された・力強い御手と伸ばされた御腕をもって(11-12)
葦の海を二つに分けられた方・イスラエルにその中を通らせた・ファラオとその軍勢を葦の海に投げ込まれた(13-15)
16~24節は、荒野での守りと導き。
荒野で御民を導かれた方(16)
王たちを打たれた方(17)
彼らの地をゆずりとして与えられた(21)
私たちが卑しめられたとき、主は心に留められた(23)
私たちを敵から解き放たれた(24)
25節は、今日も養ってくださるお方として。
主はすべての肉なる者に食物を与える方(25)
こうして見ると、イスラエルに成されたみわざは、そのままわたしたちにも当てはまることに気づく。
いつくしみ深い主は万物の創造主であり、わたしたちを敵(悪魔)の手から救い出し、御国を与え、この世(荒野)の歩みを導いてくださり、今日も必要を満たしてくださる。
自分に目を向ければ、落胆するばかりだ。
しかし、わたしたちは主を見上げ、主のみわざに思いを向けることができる。
そのことを、この詩篇は教えてくれる。
天の神に感謝せよ。主の恵みはとこしえまで。(26)