みつばさのかげ

一日一章、聖書のみことばから感動したこと、考えさせられたことなどを綴ります。

地は、あなたのもので満ちています

主よ、あなたのみわざはなんと多いことでしょう。あなたは知恵をもってそれらをみな造られました。地は、あなたのもので満ちています。(詩篇104:24)

 

104篇は、“創造主への賛歌”だ。

詩人は、被造物たちの生き生きとしたさまを描いている。

 

わがたましいよ、主をほめたたえよ。わが神、主よ、あなたはまことに大いなる方。あなたは威厳と威光を身にまとっておられます。あなたは光を衣のようにまとい、天を幕のように張られます。(1-2)

 

「光」も「天」も、主の栄光を現わしている。

 

あなたは地をその基の上に据えられました。地は、とこしえまでも揺るぎません。あなたは、大水で、衣のように地をおおわれました。水は、山々の上にとどまりました。(5-6)

 

「地」「水」「山」が出てきた。

次は動物たちだ。

 

主は泉の水を谷に送り、山々の間を流れさせ、野のすべての獣に飲まされます。野ろばも渇きを癒します。その傍らには空の鳥が住み、枝の間でさえずります。(10-12)

 

エスさまは「一羽の雀さえ父の許しなしに地に落ちることはない」と言われたが、「すべての獣」「野ろば」も同様だ。

 

主は、家畜のために草を、また、人が労して得る作物を生えさせます。地から食物を生じさせてくださいます。(13-14)

 

こんどは野の草や野菜、果物といった食物だ。

天体にも目を向けよう。

 

主は季節のために月を造られました。太陽はその沈むところを知っています。(19)

 

夜行性の動物もいる。

 

あなたが闇をもたらされると、夜になり、あらゆる森の獣が這い回ります。若い獅子は、餌食を求めて吼えたけり、神に自分の食物を求めます。日が昇ると、彼らは退いて、自分のねぐらで横になります。(20-22)

 

人間にもひとことふれている。

 

人は、自分の仕事に出て行き、夕暮れまでその働きにつきます。(23)

 

この詩がユニークなのは、人間が特別な存在として描かれていないことだ。

多くの被造物の一つといった扱いになっている。

 

地は、あなたのもので満ちています。(24)

 

人間を含むすべての被造物は、つぎのようなものだ。

 

彼らはみな、あなたを待ち望んでいます。あなたが時にかなって、食物をお与えになるのを。あなたがお与えになると、彼らは集め、あなたが御手を開かれると、彼らは良いもので満ち足ります。あなたが御顔を隠されると、彼らはおじ惑い、彼らの息を取り去られると、彼らは息絶えて、自分のちりに帰ります。(28-29)

 

しかし、30節は深い意味がありそうだ。

 

あなたが御霊を送られると、彼らは創造されます。あなたは地の面を新しくされます。(30)

 

地球も全宇宙も、神の創造のみわざだ。

人が意義ある人生を送るかどうかは、ひとえにそのことを知るかどうかにかかっているのではないだろうか。

「罪」の語源は「的外れ」なのだから。

 

私はいのちの限り、主に歌い、生きるかぎり、私の神をほめ歌います。(33)

 

 

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