みつばさのかげ

一日一章、聖書のみことばから感動したこと、考えさせられたことなどを綴ります。

あなたはわたしの子

「私は主の定めについて語ろう。主は私に言われた。『あなたはわたしの子。わたしが今日、あなたを生んだ。』」(詩篇2:7)

 

詩篇2篇は、一読してわかるように、“メシア預言”そのものだ。

旧約聖書には“メシア預言”が数え切れないほどあるが、2篇は代表的なひとつといえる。

わずか12節のなかで、何度もメシア自身を指す表現が出てくる。

 

  • 主に油注がれた者(2)
  • わたしの王(6)
  • わたしの子(7)
  • 子(11)

 

ちなみに最後の「子」は新改訳2017の訳では11節になっているが、新改訳第三版までは12節で「御子」と訳されていた。

 

詩の作者がだれであるかは、明記されていない。

たしかなことは、イエス・キリストが地上に来られる何百年も前に書かれたということだ。

しかも、その内容は驚くほど壮大だ。

 

  • 国々の王たちはメシアに敵対する(2)
  • メシアはエルサレムで王として立てられる(6)
  • メシアは神の子と言われる(7)
  • メシアは全世界を所有しさばく(8)

 

預言がこれほど壮大で大胆であることが、作者が聖霊によって導かれ、書かしめられたことの証左といえよう。

  

預言は、決して人間の意志によってもたらされたものではなく、聖霊に動かされた人たちが神から受けて語ったものです。(2ペテロ1:21)

 

当時の、またいまの、イエスをキリストと認めないユダヤ人たちは、どう読むのだろうか。

 

 

2篇には、「神のさばき」と、「神の救い」の両面が描かれてもいる。

特に、最後の12節がそうだ。

 

主が怒り、おまえたちが道で滅びないために。御怒りが、すぐにも燃えようとしているからだ。幸いなことよ。すべて主に身を避ける人は。(12)

 

メシアの出現は、世に「さばき」と「救い」をもたらす。

メシアを拒絶するならばその人には神の怒りがとどまり、メシアに身を避けるならばその人は守られる。

 

御子を信じる者は永遠のいのちを持っているが、御子に聞き従わない者はいのちを見ることがなく、神の怒りがその上にとどまる。(ヨハネ3:36)

 

イエス・キリストは、預言どおりに現れた約束された救い主であり、唯一無二の特別なお方なのだ。

 

神はいったい、どの御使いに向かって言われたでしょうか。「あなたはわたしの子、わたしが今日、あなたを生んだ」(へブル1:5)

 

 

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