みつばさのかげ

一日一章、聖書のみことばから感動したこと、考えさせられたことなどを綴ります。

必ず打ち勝つことができます

そのとき、カレブがモーセの前で、民を静めて言った。「私たちはぜひとも上って行って、そこを占領しましょう。必ず打ち勝つことができます。」(民数記13:30)

 

13章は、族長たちによるカナンの地の偵察の記録だ。

 

主はモーセに告げられた。「人々を遣わして、わたしがイスラエルの子らに与えようとしているカナンの地を偵察させよ。父祖の部族ごとに一人ずつ、族長を遣わさなければならない。」(1-2)

 

そこで、モーセは、各部族の長12名を遣わした。

 

四十日の終わりに、彼らはその地の偵察から戻った。・・・彼らはモーセに語った。「私たちは、あなたがお遣わしになった地に行きました。そこには確かに乳と蜜が流れています。そして、これがそこの果物です。ただ、その地に住む民は力が強く、その町々は城壁があって非常に大きく、そのうえ、そこでアナクの子孫を見ました。」(25-28)

 

たしかに素晴らしい所だけど、住民は強そうだし、城壁も立派ですよ、いやぁ、あれを落とすのは無理じゃないでしょうか・・・ということだ。

 

民は、騒ぎ出した。

「おい、話が違うじゃないか。われわれは、どうなるんだ。ここまで来て野たれ死にするのか」

 

そのとき、カレブがモーセの前で、民を静めて言った。「私たちはぜひとも上って行って、そこを占領しましょう。必ず打ち勝つことができます。」(民数記13:30)

 

カレブは、純粋に信仰に立っていた。

神が与えると約束されたのだから、必ず勝てる、と。

 

彼らは偵察して来た地について、イスラエルの子らに悪く言いふらして言った。「私たちが行き巡って偵察した地は、そこに住む者を食い尽くす地で、そこで見た民はみな、背の高い者たちだ。私たちは、そこでネフィリムを、ネフィリムの末裔アナク人を見た。私たちの目には自分たちがバッタのように見えたし、彼らの目にもそう見えただろう。」(32-33)

 

だいぶ脚色が入っている。

今も昔も、大衆を扇動するには、誇張して恐怖心をあおるのが一番だ。

 

目に見えることや世の噂を信用するか、主の約束に信頼するか、わたしたちもまた、常に問われている。

 

神は私たちに、臆病の霊ではなく、力と愛と慎みの霊を与えてくださいました。(2テモテ1:7)

 

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