みつばさのかげ

一日一章、聖書のみことばから感動したこと、考えさせられたことなどを綴ります。

ナジル人の誓願

イスラエルの子らに告げよ。男または女が、主のものとして身を聖別するため特別な誓いをして、ナジル人の誓願を立てる場合、その人は、ぶどう酒や強い酒を断たなければならない。」(民数記6:2-3)

 

主に対して「特別な誓い」をして、一定期間身を聖別する者を「ナジル人」と呼んだ。

「ナジル」とは、聖別されたもの、分離されたもの、という意味だそうだ。

 

この期間中、ナジル人はほぼ大祭司並みの厳格さを要求された。

 

  1. 酒を断ち、ぶどうの木から生じるものを食べてはならない(3-4)
  2. 頭にかみそりを当てず、髪の毛を伸ばしておかなければならない(5)
  3. 肉親であっても葬儀に出てはならない(6-7)

 

どれくらいの期間だったのか、具体的には書いていないが、特別な期間であることは確かだ。

 

ナジル人としての聖別の全期間、彼は主に対して聖なるものである。(8)

 

この期間が終わるときは、種々のささげ物を献げ、髪の毛はいけにえを焼く火にくべられた。(18)

不思議な規定ではある。

 

わたしたちは、ある意味、地上生涯の間、「ナジル人」だ。

髪の毛を伸ばす行為は、もしかすると、彼の聖別が“継続的”であることを内外に示す意味があるのではないか。

 

日々新たに「主のものとして身を聖別」し、この肉体という地上の幕屋を脱ぎ捨てるそのときまで、継続的な「ナジル人」でありたい。

 

こういうわけで、このように多くの証人たちが、雲のように私たちを取り巻いているのですから、私たちも、一切の重荷とまとわりつく罪を捨てて、自分の前に置かれている競争を、忍耐をもって走り続けようではありませんか。信仰の創始者であり完成者であるイエスから、目を離さないでいなさい。(ヘブル12:1-2)

 

 

にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ
にほんブログ村