おまえたちに起こることを告げよう
ヤコブは息子たちを呼び寄せて言った。「集まりなさい。私は、終わりの日におまえたちに起こることを告げよう。」(創世記49:1)
ヨセフの息子たちを祝福したあと、ヤコブは自分の息子たちを呼び寄せ、「おまえたちに起こること」として、一人ひとりに言葉を述べた。
これらは祝福であったり、預言であったりした。
それぞれのキーワードやポイントは、以下のとおりだ。
ルベン/ほかの者にまさることはない。姦淫の罪を犯した。
シメオンとレビ/怒りに任せて人を殺した。イスラエルの中に散らす。
ユダ/兄弟たちがたたえる。王権、王笏が離れない。
ゼブルン/海辺に住む。
イッサカル/苦役を強いられる奴隷となる。
ダン/自分の民をさばく。
ガド/襲われ、襲う。
アシェル/食物が豊か。
ナフタリ/放たれる。
ヨセフ/実を結ぶ。神の祝福。
ベニヤミン/かみ裂く。
置かれる地位であったり、住む土地であったり、将来の歩み方であったりと、それぞれ個性的だが、これらはいずれもこのとおりに成っていく。
中でも、ユダとヨセフは大きな祝福を約束された。
ヤコブはイスラエルという名を与えられ、彼から十二部族が生まれた。
イスラエル史にとって、とてつもなく大きな存在だ。
波乱万丈の生涯、彼は静かに、御父のもとに帰る。
ヤコブは息子たちに命じ終えると、足を床の中に入れ、息絶えて、自分の民に加えられた。(33)