イエスはバプテスマを受けて
こうして、イエスはバプテスマを受けて、すぐに水から上がられた。すると、天が開け、神の御霊が鳩のように下って、自分の上に来られるのをご覧になった。(マタイ3:16)
マタイ3章は、バプテスマに関する記事だ。
前半(1~12)ではバプテスマのヨハネの宣教のようすが、後半(13~17)ではイエスさまがヨハネからバプテスマを受けたときのようすが書いてある。
ヨハネの呼びかけは、簡潔だ。
「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから。」(2)
つまり、バプテスマとは、「悔い改め」の象徴だった。
だから、表面上を取り繕って、「はいはい、私共も悔い改めの大切さは、もちろん承知しております。喜んでヨハネ先生からバプテスマをお受けしましょう」と、やって来たパリサイ人らに対し、ヨハネは「まむしのすえたち。」(7)と怒りをあらわにした。
イエスさまは、悔い改める必要のないお方だった。
にもかかわらず、ヨハネのところに来て言われた。
「今はそうさせてもらいたい。このようにして、すべての正しいことを実行するのは、わたしたちにふさわしいのです。」(15)
イエスさまは、悔い改めのバプテスマを「正しいこと」とされた。
ところで、読みながら気づいたのだが、この章を読んでいるきょうは、わたしの受洗記念日だ。
そのような日にバプテスマの箇所を読むことに、主からの語りかけを思わずにはおれない。
もう一度、主に向き直り、姿勢を正して、悔い改めるように、と。
「しかし、あなたには非難すべきことがある。あなたは初めの愛から離れてしまった。それで、あなたは、どこから落ちたかを思い出し、悔い改めて、初めの行ないをしなさい。」(黙示録2:4)