二十歳以上の者を数えなさい
「主がモーセに命じられたように、二十歳以上の者を数えなさい。」(民数記26:4)
ここで、二回目の人口調査が行われる。
1章の調査以来、40年ぶりのことだ。
この主の罰の後のことであった。主はモーセと祭司アロンの子エルアザルに告げられた。「イスラエルの全会衆について、一族ごとに、二十歳以上で、イスラエルで戦に出ることができる者すべての頭数を調べなさい。」(1-2)
「主の罰」とは、前章のペオルの事件で二万四千人が死んだことを指す。
調査の結果は、次のとおり。()内は一回目の調査の数字だ。
- ルベン族/43,730人(46,500)
- シメオン族/22,200人(59,300)
- ガド族/40,500人(45,650)
- ユダ族/76,500人(74,600)
- イッサカル族/64,300人(54,400)
- ゼブルン族/60,500人(57,400)
- マナセ族/52,700人(32,200)
- エフライム族/32,500人(40,500)
- ベニヤミン族/45,600人(35,400)
- ダン族/64,400人(62,700)
- アシェル族/53,400人(41,500)
- ナフタリ族/45,400人(53,400)
合計601,730人で、一回目より1,820人少なくなっている。
部族ごとに見ると、シメオン族が最も少なく、減少率も大きい。
これはペオルの事件にかかわった者が多かったためと言われる。
これとは別に、レビ族は23,000人となっている。
戦に出ることはないので、レビ族だけ「1か月以上の男子」の数だ。(62)
しかし、この中には、シナイの荒野でモーセと祭司アロンがイスラエルの子らを登録したときに登録された者は、一人もいなかった。それは主がかつて彼らについて、「彼らは必ず荒野で死ぬ」と言われたからである。彼らのうち、ただエフンネの子カレブとヌンの子ヨシュアのほかには、だれも残っていなかった。(64-65)
これらのことから、以下のことが言える。
- 主は罪をかならずさばかれる
- 人口の増加は主の祝福である
- 主はご自身のことばをかならず実行される
期待をもって、主を待ち望もう。
雨や雪は、天から降って、もとに戻らず、地を潤して物を生えさせ、芽を出させて、種蒔く人に種を与え、食べる人にパンを与える。そのように、わたしの口から出ることばも、わたしのところに、空しく帰って来ることはない。それは、わたしが望むことを成し遂げ、わたしが言い送ったことを成功させる。(イザヤ55:10-11)